11月16日にポケモン新作、『レッツゴーピカチュウ&イーブイ』が発売されました。
どうやらピカブイでは、「覚醒値」とユーザー間で呼称されている新しい隠しステータスが追加されているようです。かわりに努力値が廃止されました。
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多くのゲームではキャラ毎に個性を出すためにステータスの限界値が設定されていますが、ポケモンではそれに加えて「個体値」「努力値」と呼ばれる隠しステータスを用いて、育成方法によって能力差を出すことができ、これらのカスタマイズ要素はポケモンが対戦ゲームとして根強い人気を誇っている理由の1つとなっています。
さて、この度ピカブイで追加された「覚醒値」とはどのようなものなのか、廃止された努力値との違いやそれらによって生じるステータス差を解説していきます。
(本記事で扱う内容は全てレベル50での対戦を想定しています。)
※11月24日追記
覚醒値を振り終えたマンキーと最強のポケモンであるアルセウスの対戦をシミュレーションした記事を投稿しました。覚醒値の強さを実感できる内容になっています。
【覚醒値】覚醒マンキーVSアルセウス【ピカブイ】 - A級機関
ピカブイで追加されたもう一つのステータス要素「なつき度補正」ついてはこちら!
【ピカブイ】なつき度によるステータス補正について - A級機関
覚醒値とは?
ステータスに追加することのできるボーナス値のようなものです。
ポケモンを捕まえたり、博士にポケモンを送ったりした際にアメを入手することができ、アメを一定数使用することで対応したステータスが1上昇します。
ボーナスの上限は200で、覚醒値は全ステータスに制限なく振ることができます。
ポケモンには6種類のステータスがあるので、合計で1200能力値を上乗せできるということですね。
覚醒値を振っていないレベル50、性格いじっぱり、個体値6V(全て最大)のリザードンのステータスがこちらになります。
覚醒値を上限まで振るとこうなります。全ステータスが3倍近く上昇しています。ちなみに覚醒値を振っていない同条件レベル100のリザードンのステータスを全て上回っています。
覚醒値の影響強すぎんか...
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努力値とは?
覚醒値と似たようなボーナス値です。しかし、覚醒値ほどステータスを上昇させることはできません。
各ステータス252までしか振れず、さらに全ステータス合計で510までという制限があります。252までと書くと大きく上昇するように思われるかもしれませんが、覚醒値のように振った値がそのまま加算されるわけではなく、レベル50戦の場合だと、基本的に努力値を8振ると実際のステータスが1上昇します。
実際の上昇量は1箇所あたり32までで、合計で65~66ボーナス値を得る育成法が主流です。
先ほどのリザードンを対象に、努力値を攻撃と素早さに252、防御に4振った時のステータスがこちらです。攻撃35(性格補正込み)、素早さ32、防御が1増加しています。
覚醒値を最大まで振った場合と比較するとそれほどステータスに変化はありませんね。
しかし対戦ではこの程度の変化でも試合内容に大きく影響が出て、努力値を振っていない人はまず勝つことはできないですし、相手が何にどれくらい振っているのか知っているだけでも有利に試合を運べる程の重要な要素ではあったのですが。
努力値と覚醒値の差
覚醒値のステータス上昇量を努力値に換算してみました。
覚醒値と同様にステータスを200増加させるためには1箇所あたり1596努力値を振る必要があります。
6ステータス分を努力値換算するとその値はなんと9576。
前作までは510までしか振れなかったことを考慮すると相当なインフレです。
レッツゴー努力値1万。
対戦における影響
ノーマルルールでは覚醒値は無効になるようですが、制限なしルールだと覚醒値が反映された状態での対戦になるようです。
ただ単にステータスを200上乗せしているだけでカスタマイズ要素皆無なので全ルール無効で良かった気もしますが...
ただ覚醒値は明らかに初代の仕様をリスペクトしているので初代リメイクであるピカブイにおけるファンサービスのようなものとも言えますね。
本作はレーティングバトル、道具、特性が無く対戦の競技性はそもそも低いので覚醒値を一人プレイ向けのやりこみ要素と捉えると悪くない仕様だと思います。