本記事ではレッツゴーピカチュウ&イーブイの最強パーティ(以下、構築)に関して考察します。
ポケモン対戦についてあまり詳しくない方でも理解できる記事になることを目標に、できる限り内容を噛み砕いて紹介します。
なお、ノーマルルール(見せ合い6vs6、覚醒値、なつき度補正無し)同種族は1体まで、幻、禁止伝説級のポケモンは使わない方針で考えます。
禁止伝説(ミュウツー)を採用した構築記事はこちら!
【ピカブイ】真面目に最強パーティを考察した【伝説幻あり】 - A級機関
構築ジャンルについて
ポケモン対戦で用いられる構築は、基本的に次の5種類に分類することができます。
対面構築
純粋に単体性能の高いポケモンの高いポケモンで構成し、交替は極力行わず、目の前のポケモンに殴り勝つことを重視した構築です。
積みサイクル
1体目のポケモンで壁貼りやステルスロックを撒くなどして、後続の場を整えます。2~3体目のポケモンが「つるぎのまい」などの積み技を安全に積み、相手の受けを許さず一掃することを狙います。
ピカブイ環境であれば、プテラ、マルマインが場作り要員、パルシェン、オムスター、カブトプスなどが全抜き要員として挙げられます。
さらにピカブイでは特性、道具が存在せず、積んだポケモンを止める手段が従来作より少なくなっています。
そのため一度隙を見て積んでしまえば受けきることができなくなる可能性が高く、積みサイクルにとっては追い風であると言えます。
受けループ、受けサイクル
相手の攻撃を受けることに特化しており、相手が交代する際にどくどくを入れたり、ステルスロックなどの定数ダメージを与えることで消耗させます。
完全に受けに特化しておらず、受けに重点をおいている程度の構築は受けサイクルと呼称されます。
ピカブイ環境であれば、カビゴン、ヤドラン、ラッキーなどが受け性能の高いポケモンです。
しかし、ピカブイはポケモンの種類が少ないこともあり、完全に受けに特化した構築を作ることは難しくなっています。
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スタン
上記3種のように特定の役割に特化しておらず、バランスの良い構築です。
強いスタンパは、対面性能の高いポケモン、受け性能の高いポケモンに加えて、相手の受けを対策するために積み技持ちのポケモンを採用する場合が多いです。
良く言えば先述した3種のいいとこ取り、悪く言えば器用貧乏でしょうか。
害悪系
相手を眠りや麻痺、混乱などの状態異常や、回避率を上げることで相手をハメ続けて勝つ構築です。
ピカブイではモルフォンを使用することで眠りハメに近い戦法をとれますが、毎ターンHPを回復することのできる「たべのこし」が存在せず、「ねむりごな」の命中が安定しないことから完全なハメは成立しなくなっています。
アローラベトベトンやラッキーの「ちいさくなる」による回避戦術は健在です。
構築の相性
基本的には、対面構築>積みサイクル>受けループ>対面構築の三すくみとなっています。構築相性が不利であっても、採用しているポケモンの相性や立ち回り次第では、この関係が覆る場合もあります。
スタンパはこれら3種の構築に対して柔軟に対応することができますが、特定の役割に特化していないため簡単に崩されてしまうことも少なくありません。
害悪系は対策をしていない相手に対しては簡単に勝つことができるため、例外的な立ち位置となっています。
ピカブイ環境で強いと予想される構築
理由もなく従来作での構築ジャンルに関して解説したわけではありません。
ピカブイではこれまでのポケモンとは異なり、6vs6での対戦となります。(過去作では3vs3の対戦形式がメジャーでした。)
選出できるポケモンの数が多いことから、ポケモン1体あたりの負担が軽くなっているため、先ほど挙げたジャンルを複合することができると考えています。
プテラ、マルマインに加えて積みアタッカーを2体程度採用することで積みサイクルの形をとり、事故防止のために受け要員としてヤドランとカビゴンを採用し、プテラの「ステルスロック」と合わせて相手を削ることで積みアタッカーをサポートする。といった構築がその一例です。
この構築では受け+積みを複合させており、より特定の役割に特化したスタンパとも言い換えることができます。
また、積みアタッカーには必ず「みがわり」または「ちょうはつ」を採用しましょう。
11月27日現在、ピカブイではプテラの「ステルスロック」から展開し、ヤドランやカビゴンの「あくび」で相手を削る戦術が流行しています。
【ピカブイ】ステロあくびの対策について【対戦考察】 - A級機関