今回は第8世代の環境にかなり刺さっている、イカサマ持ちスカーフホルードの紹介をします。型自体はスタンダードなものなので、運用方法に重点を置いて解説していくことを目標とします。
火力の高さがウリのポケモンで、特にミミッキュ、ドラパルトに強いです。また、このホルードを採用したパーティでマスボ級最高21位を達成することができました。
基本情報
性格:ようき
特性:ちからもち 持ち物:こだわりスカーフ
努力値:H4 A252 S252
実数値:161-108-97-x-97-143
技構成
確定:イカサマ/地震/ワイルドボルトor炎のパンチ
選択:メガトンキックorギガインパクトor馬鹿力 等
ちからもちで攻撃が2倍になっているため、地震の攻撃力は特化ドリュウズのそれを上凌駕します。こだわりスカーフを持たせることで、最速ドラパルトのS実数値を1だけ上回り、先手を取ることが可能になります。
・イカサマは相手のA実数値、ランク補正を参照する技です
本記事を書くまで、力持ちの効果は厳密には「技の威力2倍」だと思っていましたが(イカサマの仕様と、火力指数はAorC×技の威力で算出されるため)、普通に攻撃力を2倍にしているようですね。
技の採用意図
ダイマックス後のドラパルトと、剣の舞+ダイマックスのミミッキュに致命傷を与えるためにイカサマ、通りの良いメインウェポンとして地震までは確定です。
過去作では恩返し(威力102)を採用するのが鉄板でしたが、廃止された上にノーマル技の通りが悪い環境であるため選択技としました。採用するのであれば、ダイマックス時に地震より威力の高いメガトンキック、ギガインパクトがおすすめです。ラス1対面でワンチャン拾うことができるギガインパクトの方が使用機会は多いかもしれません。
ダイマックス時に積み技感覚で使え、ダイマバンギラスに強く出れる馬鹿力も検討の余地ありです。
アーマーガアを後投げされやすいため、サブウェポンとして電気か炎技のどちらかは必須でしょう。電気技であればギャラドス、トゲキッス等の飛行に若干強くなり、炎技であればナットレイにかなり厚くなります。それぞれワイルドボルト、炎のパンチが最も威力の高い技となっています。ワイルドボルトは反動技であるため、ダイマ前提であれば威力の変わらない雷パンチでも構いません。
ダメージ計算
※与ダメージを対象の最大HPに対する%表記とする。
H4ミミッキュ
地震(93.8~110.6%、皮ダメ込み確定)
補正無し252振りA2↑イカサマ(154.9~182.4%)
H252バンギラス
馬鹿力(144.9~171.9%)
地震(90.8%~108.2%)※43.7%の乱1
ドラパルト
補正無し252振りイカサマ(159.5~187.7%)
B4ロトム
威力140ノーマルダイマ(106.4~125.6%)
B4サザンドラ
馬鹿力(105.3%~124.5%)
ギガインパクト(98.8~116.7%)※87.5%の乱1
H4ギャラドス
A1↓ワイルドボルト(116.9~138.0%)
同技ダイマ(168.4~198.8%)
物理特化ナットレイ
炎のパンチ(46.4~55.2%)
同技ダイマ(77.3~92.8%)
運用方法
例外としてウオノラゴンがいるものの、最速ドラパルトを1上回るギリギリのラインであるホルードは、現環境におけるスカーフ持ちとしては最も遅いと言っても過言ではないラインでしょう。そのため、相手のスカーフ持ちに対しての出オチを避けるために基本的には後発の掃除役として選出します。役割対象であるミミッキュが初手にあまり出されないことも理由の一つです。
ゴースト無効という耐性がかなり環境に刺さっていて、初手ではなく裏に隠しておくことでゴーストダイブを押してきたドラパルトや、ミミッキュの霊技に対して無償降臨を狙いやすいです。スカーフホルードはこの2体にはかなり強気に出られるので、ホルード選出時にこの2体にダイマックスを切ってくれたら有利な展開が期待できます。
とはいえ、HPフルの状態でダイマックスを切られた場合は倒しきれないことも多いため、裏に先制技持ちを置いておくとさらに安定感が増します。単体性能の高さと耐性を考慮すると、珠ミミッキュと組み合わせるのがベストだと思います。