はい、というわけで全く話題になっていないセキタンザンの記事を書いていきます。セキタンザンの強みは岩・炎タイプを活かして環境に大繁殖しているトゲキッスの一致技、サブウェポンとして採用されることの多い炎技の両方を半減以下に抑えられることでしょう。というかそれだけです。
トゲキッス対策としては、前回紹介したチョッキドリュウズの方が汎用性が高いと思いますが、セキタンザンは持ち物にかかわらずキッスに強く出られることが強みです。
具体的には、ドヒドサニーゴ@4 のような受け寄りの構築を組む際に、チョッキニンフィアで重くなりがちな悪巧みサザンドラを対策した場合のキッス対策枠として役に立ちそうですかね。有利不利がはっきりしているポケモンなので、弱点を味方にカバーしてもらいやすい受け寄りの構築に組み込んだ方が真価を発揮できるかと思います。(単にスタン系の構築に入れただけでは、ドリュウズ投げられて終了です)
基本情報
このポケモンのことを良く知らない方も多いと思うので、一応種族値などについても触れておきます。
種族値
110-80-120-80-90-30
特性
蒸気機関/炎の体/もらいび
耐久部分だけ取り上げると、110-120-90という圧倒的な硬さを誇ります。物理方面は過去作のクレセと同程度ですし、特防も決して脆いわけではありません。なんか強そうに見えてきましたね。
ちなみに回復ソースは眠るのみ...スイクンと同じだから強いな!!
余談ですが専用特性である蒸気機関は水or炎の攻撃を受けるとSが6段階上昇するという地味に面白そうな効果。鈍足とはいえSに少し割けばドラパルトやスカーフドリュウズも抜かせるラインなので、頑張れば使ってあげられそうな特性です。
HDセキタンザンの育成論
性格:生意気(D↑S↓)
特性:炎の体 持ち物:オボン、食べ残し、カゴなど
努力値:H252 D252 B4
実数値:217-100-141-100-156-45
技構成:ロックブラスト/火炎放射or炎の渦/鬼火/ステルスロック
※ねむカゴ型の場合は使用パーティに応じて補助技のどちらかを切る。
ナットレイに対してより高いダメージが期待できるため、炎技は特殊が望ましいです。そのため、性格もCに下降補正の掛からない生意気としました。
当たる前提であれば相手の行動を縛れる炎の渦が優秀ですが、命中85なので悩ましい所。岩技に関してはミミッキュに強気に出れるロックブラストで良さようですね。
持ち物に関しては理想は食べ残しだと思いますが、受け回し系の構築では既にほかのポケモンに残飯を取られている可能性が高いので、オボンやカゴで妥協することが多そうです。
ダイマが切れた後にエアスラ連打の展開を取ってくる哀れな運勝ち狙いキッズにはダイマロクブラで分からせましょう。(ダイマ時は怯み無効)
一緒に組ませたいポケモン
パッチラゴン
水ロトムを後出しされると相手視点だとボルチェン大安定なので、水技を半減しつつ蓄電でボルチェンを止められるパッチラゴンとはそこそこ相性が良いですね。ドリュウズ、サザンドラ辺りはキツいので補完としてサニーゴやニンフィアも入れたいところですが。
サニーゴ
地割れ以外のドリュウズに強く、それ以外にも幅広い範囲を受けられるため、無理なポケモンをごまかしやすいです。
ダメージ計算
※()内は努力値、+は性格補正
H-D
・C172(252)トゲキッスのエアスラッシュ(11.0~12.9%)、同条件ダイジェット(18.8~22.1%)
・C177(252)サザンドラの悪の波動(23.5~28.1%)
・C172(252+)ロトムのボルトチェンジ(19.8~23.9%)
H-B
・A142(252)ミミッキュの+2珠シャドークロー(48.3~57.6%)
・A172(252)ドラパルトのドラゴンアロー(31.3~38.7%)
攻撃面
ロックブラスト
・H131(4)-B100ミミッキュ(1発当たり12.2~14.5%)
・H161(4)-B115トゲキッス(1発当たり16.1~19.8%)
火炎放射
・H205(252)-D105アーマーガア(47.8~56.5%)
・H181(252)-D136ナットレイ(86.1~101.6%)
・H185-D85ドリュウズ(64.8~77.8%)