重度のドラクエオタクである筆者が、歴代作品をランキング形式で紹介します!ドラゴンクエストシリーズは国民的RPGであるがゆえに、様々なプラットフォームに移植されているため、現在でも全作気軽に手に取って遊ぶことができます。どの作品から触るべきか悩んでいる方などは本記事を読んで参考にしていただけると幸いです。
※DQ10はオンラインRPGであるため、他作品とはジャンルの異なる作品なので本記事では扱いません。
・シリーズ未プレイ、何から手を付けたらいいか分からない
・1~2作プレイして面白かったので他の作品も触ってみたい
・単純に他人のランキング付けに興味がある
作品間の繋がりについて
ドラクエのナンバリングタイトルは大きく分けて、
①ロトシリーズ(DQ1~3+DQ11)
②天空シリーズ(DQ4~6)
③その他(DQ7~9)
の3種類に分類されます。①のロトシリーズのうち、特にDQ1~3については作品間の繋がりが濃いため、この3作をプレイする際には初めにDQ1をプレイしておくことを推奨します。
一方②に関しては一応天空シリーズという位置づけにはなっているものの、ロトシリーズと比較すると作品間の繋がりは薄く、どれからプレイしても問題なく楽しめると思います。(既プレイでもDQ4~6の時系列を把握していない人はそこそこいそうな印象です。そのレベル。)
なので、DQ1~3以外はどの順番からプレイしても問題ありません。なお、ロトシリーズ自体も単体で十分面白い作品ではありますが、やはり1から順番にプレイしたかったという声が多いです。
Sランク
ドラクエと言えばこの辺りが定番。とりあえずこの3作やっとけばドラクエの話には十分ついて行けます。上下差はなし。(3作とも同格)
ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて
対応ハード...3DS、PS4、switch
シリーズ最新作。個人的に9以降のドラクエがあまり好きになれなかったので、正直11にもあまり期待していなかったのですが、いい意味で予想を大きく裏切る名作でした。シリーズの集大成といっても差し支えない作品で、過去作のBGMを効果的に活用しており、メインシナリオにも過去作のオマージュと受け取れる内容がいくつもあったため、老害ファンである私としてもイチオシの作品です。
では過去作をプレイしていないと楽しめないのかというとそういうわけでは全くなく、あくまでオマージュはファンサービスの一環であり、シナリオそのものの完成度が高いため本作から入っても全く問題ありません。
RPG部分の難易度に関してはドラクエシリーズの中でもかなり易しめで、そういった意味でも初心者におすすめできます。逆に物足りなく感じる方もいるかもしれませんが...
育成面では8から登場したスキルシステムの正統進化である「スキルパネル」が登場。端的に言うとFF10の「スフィア盤」なので目新しさはそれほどありませんが、個人的には好みでした。
特に理由が無ければ完全版である「11S(switch)」がオススメです。完全版と言ってもサブストーリーが追加されている程度なので、ハードを持っていなかったり、安くプレイしたい方はPS4版でもOKです。
ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁
対応ハード...SFC、PS2、DS、スマホ
ドラクエファンに好きなナンバリングアンケートを取ったら間違いなく上位に食い込んでくるであろう作品の1つがDQ5。人気の秘訣として親子三世代が織りなす人間ドラマ的ストーリーがしばしば挙げられます。
もちろん私もそれには同意しますが、それと同じくらい「仲間モンスターシステム」も好評なのではないでしょうか。意外とドラクエモンスターズからドラクエに触れる人も多く、モンスターを倒し仲間にするという本作のシステムは、モンスターズを楽しんでいた方にも受け入れられやすいかと思います。一定確率でモンスターが仲間になるというシステム上、やり込み要素としても強め。何度プレイしても違ったパーティで楽しめるため、定期的にプレイしたくなる1作です。
個人的には呪文や会心の一撃のエフェクトがド派手で爽快なPS2版をおススメしたいですが、気軽にプレイできるスマホ、DS版が無難でしょうか。嫁候補の一人であるデボラはスマホ、DS版のみ登場します。
ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ
対応ハード...FC、SFC、GBC、Wii、PS4、スマホ、switch
DQ5と同じかそれ以上の人気を誇る作品がDQ3。現在ではスマホ版も発売されていますが、数年前まではSFC版を移植したWii版程度しか現実的なプレイ手段がありませんでした。SFC版の完成度が非常に高いと感じているので、ぜひそちらをプレイしていただきたいところではありますが、スマホ版やそれをベースとした移植であるPS4、switch版がお手軽でしょう。
ロトシリーズの人気はDQ3に依存しているといっても過言ではない名作です。パーティ構成、ストーリー攻略の順序、どれをとっても自由度の高さが目立つ作品で、他作品以上に「冒険している感」が強く初プレイではワクワクしますし、既プレイであれば推奨レベルを超えた少し先のダンジョンに早い段階から潜り、強い装備を集めるなどといった成り上がり的プレイも楽しめます。
事前にDQ1をプレイしておくことでより感動が増すので、そちらをクリアしてから手に取ることをおすすめします。
Aランク
上記作品を面白いと感じた方には問題なくオススメできる2作。
ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち
対応ハード...FC、PS、DS、スマホ
歴代作品でも類を見ない「オムニバス形式」を採用しており、異なるキャラクターを操作する1~4章をプレイした後、5章で全員が集結するという特殊な作品です。それぞれの章もクセが強く、例えば「3章 武器屋トルネコ」はお金を稼ぐことがテーマとなっていて、その気になればモンスターを一度も倒さずレベル1のままでも問題なくクリアできてしまうというぶっとび具合です。
パーティメンバーも人気の高い(?)キャラ達が揃っており、外伝作品に出演していることも多いため、人によってはとっつきやすいかもしれない点もオススメできるポイント。少し踏みこんだ話にはなってしまいますが、DQ1~3までとは異なり、「魔王=純粋な悪」ではないため、シンプルな勧善懲悪のストーリーではない点が個人的には好みです。
ドラゴンクエストⅧ 空と海と大地と呪われし姫君
対応ハード...PS2、3DS、スマホ
永らく2Dのドットで構成されていたドラクエシリーズに一石を投じ、大きくグラフィックが向上しました。PS版Ⅶまでのドラクエとは「世界がどこまでも広がっている感」が段違いです。今ではモンスターズなどの外伝でも当たり前になっている3Dキャラによる動きのある戦闘シーンの表現も今作からで、ドラクエに一つの転換期をもたらした作品と言っても過言ではありません。
3DSのリメイクが特にオススメで、戦闘速度を変更できるなどテンポが良くなっている他、パーティキャラも追加されています。イベントがフルボイスである点はファンからすると賛否両論かもしれませんが...
Bランク
面白いのは間違いないが、万人受けはし無さそうな作品群。ここに関しては上下差ありで、上の作品ほどオススメです。
ドラゴンクエストⅦ エデンの戦士たち
対応ハード...PS、3DS、スマホ
実を言うと個人的にはDQ7の評価はかなり高く、Sランクに挙げた3作に引けを取らない名作だと思っています。ですが本作はあまりにもドラクエらしくなく、初ドラクエとしてオススメできる作品ではありません。
オリジナルであるPS版では初戦闘までに1時間以上かかるし、ようやくたどり着いた最初の町から鬱展開だし、石板システムのせいで各々のプレイスタイルガン無視で探索を強要されるし...おまけに初期版はやたらフリーズするし...
ですがそんなⅦだからこそ、他のナンバリングにはない魅力を持っているとも言えます。「ある町の問題を解決する→進行フラグが立ち次の町へ」という基本的にな流れこそ他作品と同じですが、Ⅶは各町のエピソードの出来が素晴らしく、考えさせられる内容のものが多いです。
懐古厨としてはPS版(フリーズ率が落ちているベスト版)をプレイして欲しい所ですが、システム面が改善されている3DS版もオススメです。
ドラゴンクエストⅥ 幻の大地
対応ハード...SFC、DS、スマホ
DQ6はDQ3並みに自由度が高く、そこが魅力の1つである作品です。謎解き、敵の強さ共に高く、総合的な難易度としてはシリーズトップクラスかと思います。とはいえ熟練度タイプの転職システムが初登場した作品でもあるので、ガッツリ育成すれば問題なく攻略できるのでRPG初心者お断りというほどではありません。
前述の転職システムに加えて、DQ5で好評だった仲間モンスターシステムが続投されているため育成面でのやり込み要素は豊富。夢と現実の2世界を効果的に活用したストーリーも面白いです。
評価が若干低めになっている理由としては、DS版の完成度の低さが大きいです。ドラクエのリメイクは安定して出来が良く、追加要素もDQ4の6章をが賛否両論あるだろうなという程度なのですが、Ⅵのリメイクは酷すぎるというほどではありませんがイマイチ。追加要素自体はすれ違い通信を用いた本編に影響を及ぼさないものなのですが、仲間に出来るモンスターが大幅に減らされるという改悪がなされています。オリジナルでは職業「魔物使い」のキャラをパーティに入れることで一定確率でモンスターが起きるようになるというDQ5方式だったのですが、リメイクでは会話による加入になっているので魔物使いが死に職業になっていますし...
ドラゴンクエストⅡ 悪霊の神々
対応ハード...FC、SFC、GBC、Wii、PS4、スマホ等
ロトシリーズの内の1作として遊ぶと今でも全然楽しめます。しかしシステム面に流石に古臭さを感じるというのも正直なところ。難易度は高めなのでシビアな戦いを求める方にはお勧めできます。
DQ1の約百年後の世界という設定なので、事前にDQ1をプレイしておくとより楽しめると思います。
Cランク
ドラゴンクエストⅠ
対応ハード...FC、SFC、GBC、Wii、PS4、スマホ等
本作に関しては仲間もおらず、全戦闘が1vs1のタイマンの勝負ということでシンプルに退屈です。そのためゲーム単体としての評価はかなり低いですが、DQ1をプレイしなければ他のロトシリーズを最大限楽しむことは出来ません。
世界観は魅力的だけどシステムが如何せん古すぎる...といったジレンマを抱えた一作です。
ドラゴンクエストⅨ 星空の守り人
対応ハード...DS
まあクソゲーですかね。ストーリーもラスボス関連以外は微妙、DSのグラで下手に3D表現をしているので見るに堪えないクソグラ、戦闘バランスもバフ乗せてはやぶさ切り連打安定と褒める所が一つもありません。
これでも当時は一応審判の兜から天帝のブーツに至るまで錬金大成功装備を整え、DLCの追加クエストも全てクリアするほどやり込みました。そこまでプレイしてこの評価です。一応ドラクエシリーズで最も売れた作品であるため、当時は友達とマルチプレイでアイテムを集めたり、すれ違い通信で「まさゆき」や「川崎ロッカー」を始めとするレア地図を共有するなどの楽しみはありました。
しかし当然現在ではすれ違い通信などやっている人はいるわけもありませんし、DLCに関してはDSのWi-Fiサービスが終了するため追加クエストをプレイする方法が非常に限られています。追加クエストの中には本編のストーリーを補完するような内容のものもあったため、これがプレイできないのは致命的です。
ここまで酷評しておいて何ですが、一つのコミュニケーションツールとして優秀な作品であったことは間違いないため、最新機種やスマホでリメイクしたら割と面白いものになるのではないかと思っています。わざわざプレイするほどのゲームではないため、意地でもシリーズ全作プレイしたいという方でもない限りはリメイクを待つのが無難でしょう。