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【評価・感想】ピクミン3 デラックス クリア済みレビュー!

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 10/30に発売された『ピクミン3 デラックス』を早速クリアしたのでレビューします!
 本作は2013年にWiiUタイトルとして発売された『ピクミン3』にいくつかの拡張要素を加えた作品です。

ピクミンシリーズについて

 「ピクミン」と呼ばれる謎の生物を率いて、各地に散らばっているアイテムを集めることが基本的な目的のゲームです。アイテムのある場所に辿り着くためには、川に橋を架けたり、壁を破壊したり、邪魔な敵を倒すなどして安全なルート確保をする必要があります。
 時間をかけて作業1つ1つこなしていってもゲームを進めることは可能ですが、「A地点の橋を架ける作業にピクミン20匹、B地点の電撃ゲートを破壊する作業に黄ピクミン20匹を割き、これらが終わるまでは残りの60匹で未開拓の場所を探索しよう」などといった具合に「複数の工程を並行して進め、効率良くプレイする」ことが本作の醍醐味です。

 ピクミン1では未知の惑星に不時着した主人公が、生命維持装置の機能する30日以内にバラバラになった宇宙船のパーツを全て集めて脱出するというストーリーになっています。上記の理由から1はゲーム側でも明確に制限時間が設けられているため、常に時間に追われながら作業を進めなければならないハラハラ感が魅力です。
 2は借金を返済するために再び未知の惑星に戻り、様々なお宝を集めることが目的となっています。2では日数制限がなくなり、地下と呼ばれる時間の概念が無いダンジョンも登場したため、どちらかというと収集、戦闘要素が強めの作品となっています。
 基本的な仕様こそ同じものの1、2でゲーム性が大きく異なるため、両作品とも根強いファンが多い印象です。
 3では地下が廃止され、再び日数制限も登場したため、どちらかと言うと1寄りのバランスとなっています。

 1~3それぞれに異なる良さがあるため、『ピクミン3 デラックス』を楽しめた方は是非過去作もプレイしてみてください!

WiiU版からの変更点

ストーリーモードの2人プレイ対応

 過去作では専用のモードでしか二人プレイができませんでしたが、デラックス版ではストーリーモードも二人プレイで遊ぶことができます。
 ただし、オフライン専用ということで画面が2分割されるため、視野はかなり狭くなります。

難易度変更

「ふつう」「むずかしい」「ゲキカラ」の3種類から難易度を選択することができるようになりました。
 難易度が上がるにつれて1日の時間が短くなり、原生生物のHPも上がり手ごわくなります。それに加えて「ゲキカラ」ではピクミンの引き出し上限が60匹になり、果物からとれる果汁の量が減少(=日数制限が厳しい)します。

 実際にプレイしてみたところ「ふつう」は滅茶苦茶敵が弱くなるため、シリーズ初心者の方でなければ「むずかしい」で遊ぶことを推奨します。「ゲキカラ」は本編クリア後に解放されますが、本作の体験版クリアデータを引き継げば1周目からプレイすることができるので、自信のある方は1周目から挑戦してみてもいいかもしれません。

進級バッジ(実績機能)

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 いわゆるトロフィー的な機能です。

生物図鑑

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 こちらはシリーズファン待望の追加要素ではないでしょうか!本作では5人のキャラクターがコメントしてくれるのでボリュームがあり面白いです。
 原生生物の調理方法について淡々と語る「ルーイメモ」が特にお気に入りです。

サイドストーリー

 メインストーリーの裏側でオリマー達に起こっていた出来事を補完しつつ、新たな冒険が楽しめるモードです。
 また、WiiU版の全DLCも収録されています。

操作性が洗練

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 WiiU版ではタッチパネルを絡めた操作でしたが、ハードの変更に伴い、GC版1、2に近い操作性となりました。

それ以外には、
・突撃が隊列全員→カーソルを合わせている種類のみ突撃
・ロックオン機能の切り替えがスムーズになり、カメラアングルの制限撤廃
・笛の範囲が大幅に拡大
・少し長めに笛で呼ばないとピクミンが作業を停止しない(運搬中の暴発防止?)
・拠点限定で遠くにいるピクミンを呼び戻せる機能追加

など細部まで細かい調整が加えられています。

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単純にワープするわけではなく、歩いて戻ってくるため安全を確保する必要はあります。

微妙だった点

拭い切れないボリューム不足感

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 オリジナル版をプレイしているとはいえ、7時間30分でストーリーモードの全要素をコンプリートしてクリアすることができました。オリジナル版の時点でボリューム不足は度々問題点として挙げられていたため、初見プレイでもさほど上記クリアタイムと差が出ないのではないかと思います。
 サイドストーリーや進級バッジなど、デラックス版で新たな遊び方を提供していることは事実ですが、それでもなお本作のボリューム不足感は拭い切れていないと感じました。

総評

 シリーズファンとしては、生物図鑑の追加や操作性の改善など嬉しい要素が多かったです。個人的な話をすると、私はピクミン1、2に関しては何度もクリアするぐらいハマったのですが、ピクミン3に関してはゲームパッド操作が肌に合わなかったこともありそれほどプレイできていませんでした。3の発売は7年前であることも相まって、記憶もかなり薄れていたため、初見プレイに近い新鮮な感覚で楽しむことができたので満足度は高いです。
 逆に、オリジナル版を擦り切れるほどプレイしている方にとっては、ゲームを根幹から変えるほどの追加要素もないため、今一つ購入に踏み切れないのではないかと思います。もし身近に一緒にプレイできそうな人がいれば、「ピクミン3」の先輩として家族や友達をサポートしつつ協力プレイを楽しんでみても良いかもしれませんね。